せっかく晴れてたのに・・・灰色の世界に戻ってしまいました。
どよ~んとした雲。
しとしと降り続く雨。
決定的に大気が荒れているわけではないから・・・
まぁ計器飛行の訓練には絶好!
雨さえなければ・・・
イヤ、法律上、雨は問題ないんだけど。
準備中、片づけ中に濡れるのが(個人的に)イヤなのよね。
そんなところに、タイミングよく計器飛行の訓練が入ってました。
「どうします~? 雨降ってますけど」
「行けない天気ではないですよね」
えぇ、ただ雨が・・・
「いつものように偽物じゃなくて、リアルな計器飛行ができますね」
えぇ・・・ただ雨が。
「じゃあいつものように3ヶ所くらい空港を回ってアプローチ練習ということで」
ハイ・・・
彼の言うことは正しいのです。
いつもは目隠しをして、わざと計器しか見えないようにして訓練。
けどこんな雲が低い日には、目隠し必要なし。
ホンモノの計器飛行ができるわけ。
これはとっても貴重な練習になるのです。
しかし!
教官にとっては結構な試練。
若干余裕がなくなります。
地上が見えない、水平線が見えないということがいかに恐ろしいか・・・
雲の中を飛ぶたびに実感します。
自分だけで飛ぶならいいんだけど、
生徒さんの動向を観察しつつ、指導しつつとなると・・・結構大変。
でも彼は久しぶりに日本人のお客さん。
慎重派の日本人。
アメリカ人と違って無茶なことはしないだろうし、大丈夫でしょ。
しかしいってみると・・・
ちょっと前回のフライトから間が開いてしまっていた彼は
結構やらかしてくれました。
しょっぱなから雲の中。
なんだか予報と違って揺れるし!
彼は妙に左に左にと機体を傾けるし!
それに気付いて急にガクッと逆に傾けるし!
そして今度は逆に傾くの。
余裕綽々のつもりが、余裕渇々・・・。
それを悟られてはいけない。
生徒さんにも伝染してしまうから。
必死でハッタリをかましていました。
しかし後半は彼も勘を取り戻し、かなりの安全飛行。
はぁ・・・生き延びた~。
ほけーっと雲と計器を見比べていると・・・
突然ぽかっと雲から出ました。
イヤ、雲の壁には相変わらず阻まれていて、
右も左も雲なんだけど、
ほかっと上が青空。
下を見ると、そこには雲に見え隠れしながらディズニーランド。
前を見ると・・・あっジェットが雲から出てきた!
あっまた雲に消えた~。
ぅわ~お~!
すご~~い!
こんなの、めったに見れません。
すごいなぁ、ラピュタに出会っちゃいそうだ・・・
とそこに隣から
「あのち~へい~せ~ん~~」
「!!」
同じコト考えてた~!
まぁだれでも考えるか?
一気に緊張がほぐれ、それからは非常に和やかにアニメの話で盛り上がったのでした。
そういえばこの前、アメリカ人の生徒さんの車中に、英語版ナウシカのDVDを発見。
「知ってるんだ~!」
「日本のアニメは、んもうスバラシイね!」
宮崎駿さんを制覇し、一番のお気に入りは「紅の豚」だそう。
そしてスタジオジブリとの出会いから今に至るまで、とうとうと語ってくれたのでした。
パイロットと正座博士は関連がありそうだと前に思ったけど、
パイロットとアニメオタクも関連があるのかしら?