ネットなしの寂しい生活を送っていたこの一ヶ月の間に・・・デビューが決まりました~!
このコムスメ、いよいよ本格的にアクロ教官となりました!
これがやりたかったのよワタクシは!
とは言っても今までも制限付きで教えてはいたのですが。
今回はその制限が取り払われることになりました。
まぁまだ上には更に制限があるんですけどね・・・。
超初級コースから中級レベルへと上がったわけです。
そうすると当校では「アクロ教官」とみなされます。
こんなにやりたかったのになぜ今頃になってデビューなのか・・・?
飛行機がなかったのです。
もとい、私が乗れる飛行機がなかったのです。
アクロに使う飛行機、何種類かあるのですが、どれもこれも長い!
私が座ると・・・足がペダルに届かないの~。
じゃぁ背中にクッションとか入れて前のほうに座るようにしたらいいじゃない・・・?
と、そうしてしまうと、今度は前すぎて操縦桿がいっぱいいっぱい引ききれない。
それは、アクロにも着陸にも致命的です。
もちろん、ペダルに足が届かないのも同レベルで致命的。
そんなチビ達の救いの女神が、ペダルのエクステンション。
ブロック状のものをペダルに装着する仕組み。
厚底靴のような感覚です。
そうするとこの私でも何とか(それでも何とか・・・)届くようになるのです。
しかしこのエクステンション、かなりピッキー。
装着できるペダルを選ぶ選ぶ・・・まぁ要するに、なかなか合うペダルがないのです。
その選ばれしペダルに取り替えてくれと社長に頼み込んで早半年。
やっと社長が重い腰を上げてくれました。
ふっふっふ、粘った甲斐があったわぁ!
「でもデビュー前に俺と飛んでからだ」
う・・・とぉ、もちろんですとも!
社長と飛ぶのは緊張するけど、学ぶこと満載だから。
社長と飛ぶこと3回。
やっと彼を満足させることができました。
アクロの技術はもちろんのことながら、教えるテクも説明してくれました。
そしてひとつ、すばらしい発見が!
「君はグレーアウトしたことあるか?」
飛ぶ前に社長からされた質問。
グレーアウトとは・・・あまりにG(重力)をかけすぎると起こる現象。
血液が体の下のほうへと下がっていき、特に頭(脳)に血液が不足。
そうなるとまず視覚が狭くなっていきます。
それから色が失われて、モノクロの世界になっていきます。
酷いと、モノクロが黒の世界になり、意識を失う・・・ここまで行くとブラックアウトと言うそうですが。
アクロの練習中、これはよくよくあること。
ところが私はなぜか、なったことがないのです。
どんなにGをかけられても、問題ナシ。
特別に健康なわけではないのに。
「ふ~ん・・・一度経験しといたほうがいいな・・・」
社長、何か・・・物騒な響きがしますが?
「よし、俺がグレーアウトさせてやる!」
社長・・・なんだかすごく楽しそう。
社長と一回目のフライト。
いきなり急旋回を始める社長。
重力が一気にかかり、ぐっと体が重くなります。
すごい角度だ・・・でもさすが社長、きれいに回るなぁ・・・。
旋回し続けてし続けて・・・ふっと抜けました。
「で、どうだった?」
へ?ここで感想を聞かれるのか?
どうだったって・・・きれいな旋回だった・・・とか?
「・・・ダメだったか」
って、もしかしてグレーアウトのことだったか?
しまった間違えた・・・。
でも、ずっと色の世界でしたよ。
「君は小さすぎるんだ」
今更そういうコト言われても・・・。
「体が小さいから、血液を送り出す心臓の負担が小さいんだよ」
だからグレーアウトしないそうです。
「これはアクロをやる人間にとって、この上ない利点だぞ!」
褒めてくれたのか・・・な?
「あれは4Gを一定にかけてたんだ」
体の重さは4倍に感じるってことです。
「あれをやってグレーアウトしなかったのは、君が初めてだ!」
上機嫌な社長。
私もうれしい!
この上ない不利点だと思っていたことが、この上ない利点に変わった瞬間でした。
というわけで、これからはアクロの話もぼちぼち出てくるかもしれません。