今回は離着陸練習。
離着陸を練習し始めたころは、覚えることがてんこ盛り。
いっぺんにやったところで頭がパンクして終わります。
何と言っても飛行中は通常の20%しか脳が働いていないわけですから。
少しずつ、そして一つずつクリアさせていくのがコツ。
その1:飛ぶことに集中してもらう
一つのことだけをやる方が、一度にあちこち手を出すよりよっぽど簡単。
最終的にはマルチタスクを目指しますが、とりあえずはシングルタスク。
なので今回、無線は私の役目。
生徒さんには飛ぶことだけに集中してもらいます。
その2:適度な休憩を入れる。
タッチアンドゴーで休みなく飛ぶと、効率はイイけど疲れてしまいます。
なので、一度着陸したらフルストップで誘導路を再び滑走路まで戻ります。
その間1~2分、生徒さんは休めるわけです。
誘導路を進む技術は、着陸練習をしているころにはもう身についているはず。
練習する必要はまったくないので、そこは私が機体を操縦。
何もせずに一息つけるだけで、ホントに違うものです。
その3:何か説明する時は何もしていない時。
飛んでいるときに人の話を聞くのはとても難しいものです。
聞いているようで、実は聞こえているだけ。
だからこちらが何か説明する必要があるときは、飛んでいないときに限ります。
誘導路を滑走路まで戻っているときとか。
空中にいるなら、私が機体を操縦して生徒さんには聞くだけにしてもらうとか。
自分で飛んで横の人の説明を聞いて…オーバーキャパです。
その4:答えを教えない。
例えば。
あ…翼が(傾いてはいけないのに)傾いてる。
そしてそれに気付いていない…さてどうする?
「エルロン(補助翼)切って~」
一言答えを言ってあげれば簡単。
だけどそれじゃあ生徒さんには意味がない。
「水平線大丈夫?」(水平線を見れば傾きが一目瞭然なので)。
それでダメなら「傾いてない?」
そこから「あ、エルロン使わなきゃ」
自分で答えを導き出せるようになってもらわないといけないわけです。
まぁコレに関しては離着陸練習に限ったことではありませんが。
その5:ぎりぎりまで手出しは無用。
なるべく最後の最後まで生徒さんに操縦してもらう。
離着陸時のように地面に近いところにいると、事故の確率は上がります。
だからついつい教官としても手を出したくなってしまうもの。
だけどあまりに手が早いと、生徒さんにとっては練習にはなりません。
思いっきりハードに着陸して機体が跳ね上がってもいいんです。
それも経験。
それも必要。
ですが…手を出さなさ過ぎても機体を壊してしまうし生徒さんを怖がらせることもあるし…。
さじ加減は難しいところです。
こんなことを考えながら飛んでいるわけです、教官たちは。
ボケーっと隣に座って口出し専門のイメージですが、一応考えてはいるんですよ~!